植生カメラ

植生カメラが感知する、NDVI データは気象サービス、洪水や干ばつのモニタリング、収穫生産報告、砂漠侵略、森林伐採、昆虫繁殖地、山火事の可能性等に使用されます。
NDVI=(近赤外反射光 - レッドエッジ帯反射光)/(近赤外反射光 + レッドエッジ帯反射光)
ハイメックでは要望に応じた反射光帯域の波長を選択的に感知するカメラを製作いたします。
波長域は任意3波長を分光し、センシングいたします。
映像はUSBケーブルでコンピューターへ入力します。


植物も人間の可視光を好んで光合成のエネルギーに使います。従って植物が積極的に吸収する光を観察すればその活性度がデータ化されるのですが、吸収されてしまう光では、観察者にはその変化がなかなか見えてきません。また一方で、植物があまり必要としない緑色や赤外線も人間に見えるのは緑色帯域だけです。
ですからカメラによるリモートセンシングの技術によって、植物が吸収する光や反射する光をデータ化する事によって正確に植物が利用している太陽エネルギーの量を測ることができ、植物の活性度や四季のプロセスの切り替わりなどを正確に計測する事が出来るようになります。
新梢の先端からはオーキシンが分泌され細胞増殖が促され、新緑の幼葉からは成長促進を促すジベレリンが生成されます。これらのホルモンは開花や結実などの生殖機能を抑え成長を促進します。逆に成熟葉から生成されるアプシジン酸はジベレリンの作用を阻害し、根からも分泌されるサイトカニンと同様、花芽形成を促します。種に集まった胚乳の分解を抑制し、発芽環境が整うまで、成長を止める働きをします。
植物は光合成だけを目的に増殖するだけではなく、光合成の過程で様々な成長ホルモンや生殖ホルモンを生成し、種の保存をしようとします。クロロフィルの活性や吸収、停滞などのダイナミックなうねりは植物の本来の植生を理解すれば、植生観察がいかに重要なファクターであるかがご理解いただけると思うのです。

3CMOS 搭載用のPhillipstypePrism
狭帯域フィルター搭載

半透明な花瓶に差した薔薇を撮影します。
①植生指数画像に疑似カラーをつけて表現したものです。
 クロロフィルの存在する部分だけが照明に映えて赤く輝いています。
②植生指数計算を画像に施しています。
 NDVI(植生指数)=(赤外線輝度-Red輝度)/(赤外線輝度+Red輝度)
③Greenの色だけを抽出した画像
④赤外線+Green+Redの色を抽出して単純合成した画像。
⑤Redの色だけを抽出した画像
⑥近赤外線だけを抽出した画像

画像例